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〒422-8063 静岡市駿河区馬渕2-14-33

ごあいさつ

T.全国のジローのお友達へ from 蒲谷 哲

 その節は、大変お世話になりました。
ジローが天国に旅立ってから、2014年でちょうど10年になります。

 ジローが亡くなった時、北海道でお世話になった棺桶会社の社長に知らせると、小さいが立派な棺桶を送って頂きました。子ども達から一杯届いた千羽鶴をジローの体や顔の周りにお花の変わりに敷き詰めました。
 横須賀市の犬専用の焼き場に行くと担当の方が「今まで棺桶に入ってきたのは初めてだ!」と、
驚いていました。子ども達の祈りが通じたのか、千羽鶴の灰は、鶴の形のままで残っていました。  骨壷に入れる時、その姿に驚きました。
ジローは鶴に乗って天国に召されたんだと女房と泣きながら骨壷に入れました。その時の様子を、
週刊誌に載せて頂いたこともあり、俳優の梅沢富男さんをはじめ、お花が沢山送られてきました。 花屋のお兄さんが「何かあったのですか?」と聞くので、「私の愛犬が亡くなったのです。」
と言うと、「犬にこんなに花が届くのですか!」と驚いていました。

  簡単な祭壇で毎日お線香をあげて手を合わせている様子が週刊誌に載りました。 それを読んだ読者の方から、仏壇が送られてきました。ジローって凄いなと改めて思いました。

  ジローが元気なら東日本大震災の募金活動やボランティアに行きたいのですが、 阪神大震災の募金で京都で脳出血で倒れ左半身が動かないので、行けなくて残念です。

  この度、映像「ありがとうジロー」が完成したとのことで、大変うれしく思います。

ジローのお父さん 蒲谷 哲

U.蒲谷さんとジローを応援してくださった皆さまへ

 2001年、最後の旅の途中、ジローは傷が化膿し北海道で手術を受けて一足先に帰宅。
その後年老いて寝たきりになり、不自由な身体をおして、蒲谷さんと奥様のヤス子さんが付っきりで介護しましたが、2004年2月7日、静かに天国に旅立ちました・・・・助けてくれた多くの心ある人々に感謝しつつ・・・(享年14才9ヶ月)
蒲谷さんはその後心筋梗塞を発症して、旅は断念することになりました。

 現在、蒲谷さんは、糖尿、腎臓疾患を患い、車椅子で家を出ることもできず、横須賀市の自宅で
ヤス子さんと二で人暮らしています。最近はパソコンの入力もうまくできず、お世話になった皆さんにご無沙汰してしまっていることを申し訳なく話されています。
私はずっと、蒲谷さんとジローの事は風化してほしくないと思っていました。そして、「巨人の星」「はじめ人間ギャートルズ」等で有名なアニメ作画監督の香西隆男先生や制作に携わって下さった皆様と出会い、この制作が実現しました。

私はこの作品の制作を通して、このようなことを考えました。
子どもの頃に、心に残る言葉や音楽、映像に出会うことは、子ども達が成長していく過程で大き
な影響力を持つと思います


蒲谷さんとジローと応援してくださったみなさまから生まれた物語は、きっと子ども達が、
「優しさ」と「助け合い」の大切さに気付き、子ども達が自分の人生の過程で大きなアクシデン
トに出会ったときの「決断力」につながると思います。そしてこの三つの心が育まれてこそ、
どんな仕事にも誠実に向きあえる大人になれることを教えてくれます。


蒲谷さんは、東北大震災の時に、被災地で阪神淡路大震災の時に募金してくれた小学校や多くのみな
さんのために、動きたい!でも、体の左半分が麻痺してしまっている今の自分では、かえって周りの
人たちに迷惑をかけてしまう。ジローと一緒に東北の人たちのために走りたかったと・・。

私は、当時、静岡で蒲谷さんとジローを応援していました。今回、蒲谷さんとジローが多くの
人たちに残した、大切なメッセージを、映像とお話で多くの方にお伝えしたい思っております。
どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

ありがとうジロー制作実行委員長 早川 潤子

V.香西隆男先生との出会い

 2011年10月、静岡県三島市で、三島市で、NPOについての3日間にわたる研修会が開催されました。香西先生との出会いは、3日目の研修で同じグループになった時でした。
 全国から様々な活動をされている方々が200人ほど集まった研修でしたが、最終日に6人のグループで、自分の企画をまとめる作業の時間がありました。

 朝、グループの席に座ると、香西先生は私の前に座られていました。こんなことをしたいのです・・という会話の中で、私は、ジローと蒲谷さんの話をし、 この実話を記録に残したいと想いを伝えました。そして、香西先生が「僕がその絵を描こう!」とおっしゃってくださいました。

 企画、構想から、絵コンテ、原画、こうして実現したのは、香西先生の暖かいお人柄と、新しいジャンルの絵のスタイルを新たに始めるという強い信念で、初心者の私を励ましてくださったおかげです。
 想いが実現するのは、人と人の出会いから生まれます。その出会いが必然であればこそ、予想していた以上に素晴らしい作品に成長していくことを体験し、感謝の気持ちでいっぱいです。

W.香西隆男プロフィール

氏  名 : 香西 隆男(こうざい たかお)
       千葉県在住
生年月日 : 1937年 7月26日生まれ
出身地  : 香川県高松市
略  歴 :
 1956  香川県立高松工芸高校塗装科 卒業
 1959  東京芸術大学 彫刻科 卒業
      東映動画株式会社 入社
 1964  同社を退社後、ハテナプロ設立に参加
 1969  スタジオ・ジュニア設立
     (現:ジュニオ・ブレイン・トラスト)
      現在に至る
 2006  宝塚造形芸術大学アニメーション科
      教授に就任
 2007  中国美術学院 教授に就任
      AJ株式会社アニメーション部 制作指導者に就任

主な参加作品
 ■巨人の星  ■魔法使いサリー  ■はじめ人間ギャートルズ ■赤胴鈴之助
 ■おはよう!スパンク ■荒野の少年イサム ■花の係長
  ほか多数

受 賞 歴  ■ミラノ映画祭グランプリ  ■教育映画祭優秀作品賞(計4回)
     ■第13回モスクワ国際映画祭映画技術賞



致知3月号 致知随想のコーナー
アニメの道をただ真っ直ぐに
掲載されました。


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「ありがとうジロー」
      制作実行委員会

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